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不埒に淫らで背徳な恋
第7章 【愛欲に溺れるのは不修多羅ですか?】
「ちょ、それマネージャーに言ってるんですけど」
「はいはーい」
真剣にパソコンに向かう私に諦めもついたのか、一緒に作業し始めてくれた。
今は降りてきたアイデアでいっぱいだけど誤魔化した訳じゃないから。
だから一段落ついた後。
「私だって終わった恋ずっと引きずってたい訳じゃないの……でもそれを月島くんと…っていう可能性は限りなくゼロに近い」
「そうですか……」
「でも仕事のパートナーとしては常に必要な人材よ?その辺わきまえてもらえれば」
「公私混同しなければチャンスはあるってことですか?」
「私のプライベートに入って来れた人はただ一人よ」
「それがその忘れられない人?」
「そうね、それを越える人に残念ながらまだ出逢えてない」
「幸せってもっと身近に転がってるもんですよ?」
「だと良いけど……でも今はまだ仕事に没頭してたいの」
「僕はいつでもウエルカムなんで」
「ハハハ、ありがとう」
先にミーティングルームを後にする。
うーん、この距離感……どうしたものか。
変に意識し過ぎると間が持たないし、あしらってばかりも気が滅入る。
しかもガンガン攻めてくるなぁ。
月島くんだからって安心してたのが仇となった。
丁寧だし頼りになるし代え難い戦力なのは変わらないからこそ大切に扱いたいのだが。
ベットの上で潤してあげたいだとぉ…?
言ってくれるね。
でもダメ………それだけは許さない。
許したら私は自分を軽蔑することになる。
悔しいけどまだ、この身体を彼以外に許す気はなくて……
悶々と火照りを持て余している………