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不埒に淫らで背徳な恋
第8章 【本能のまま乱れ咲くのは愛と呼べるでしょうか?】

腕を降ろした私はただただそのキスを受け入れてる。
酔いなんてとっくに醒めてる。
このまま突き飛ばすことだって出来るのに……スマホが手から滑り落ちていく。
床に落ちた音に反応して唇が離れた。
月島くんの視線はスマホに向いてる。
違う………こっち見なさいよ。
頬に触れて身体を密着させて視線を奪い返す。
自分でもよくわかってない。
けど煽ったのはそっち。
応えちゃいけないって今まで働いていた理性ももうグダグダだ。
久しぶりに重なるのが月島くんなだけ。
どんなにあしらっても食い下がることはなかった。
それだけは褒めてあげる。
貪欲な人……嫌いじゃない。
押して押したら……ベットに寝かせる。
熱っぽい視線で覆い被さってあげよっか?
両手をついて逃さないように。
腰を下ろしたら当たっちゃったかな。
久しぶりの感触にゾクッとした。
「名前……呼んで」
一瞬驚いた顔を見せたがすぐに呼んでくれた。
「瑠香さん……」
ワイシャツ越しに胸から鎖骨にかけて指を滑らし挑発する。
「忘れさせてくれる…?」
自分から出た言葉に違和感だけを覚えた。
欲望に負けてしまうのか。
理性で眠らせていた性欲がここで爆発するの…?
もういいんじゃない?
このままだと本当に干からびちゃうかも。
それで良いわけないでしょ?
「忘れさせてみせます…」
月島くんの甘い声に何かが吹っ切れた気がした。
随分抑えていた欲が溢れ出していく。
鼻と鼻をくっつけて寸止め。
「じゃ、忘れさせてよ……あんなキスじゃ燃えないんだけど?」
吐息混じりに吐いた言葉。
言い終えると同時に激しく唇を重ねていた。
違う……違うのと正していくようなキス。
私が求めてるキスはこうなの。
途中何度も「もっと舌出して」と言っていた。
乱れていく呼吸も顎まで垂れてるヨダレもどうでも良くなるほど一心不乱に舌を絡めていた。
上に乗り押し倒したままの激しいキス。
互いの唾液を味わい下半身を擦り合わせる。
段々夜は更けていくのに明るくなり始めた時刻に私たちは我を忘れて求め合ってるんだよね…?

