この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
不埒に淫らで背徳な恋
第12章 【エピローグ】





あと、ウルウルした瞳で「おめでとうございます」と言ってくれた田中くん。
その節はどうも…です。
大変、お世話?になりました。




「佐野っちと幸せになってください」




「ありがとう、田中くん」




ちょっと泣かないで……懲りずに言うけど朝一だよ!?
この後取引先とアポ取ってるんでしょ?
真っ赤な目で行っちゃうの?
ティッシュ差し出してる絵図ってどうなの?




「佐野快……佐野快……快くんねぇ、納得納得」




背後からブツブツ…と月島くん。
少し離れたところで私だけに聞こえる声。
そういうところは上手い。




「彼じゃないと禁断症状出てましたもんね?良かったですね、上手くいって」




彼にも……その節は大変お世話になりました。
そしてどうかお忘れください。




「結局敵わない相手のとこ行っちゃうんだもんな〜本当、幸せなってくれなきゃ諦めつかないっすよ」




そうだ……断ったけど長期戦で行くって言われてたんだ。
どうしよう、何て言えば伝わる…?
一番効果的な言葉って何!?




「ハハハ、困らないでください。そういう顔させたいわけじゃないので。応援してるって言ってるんです、いや、応援させてください」




や、やられた………




最後の笑顔は吹っ切ってくれた様子だった。
ここまで言わせちゃったんだな、重ね重ね申し訳ないけど…私はもう迷わない。




ありがとう、好きになってくれて。




私の可愛い部下たち。














その後月島くんから、
春樹さんがニューヨークへ移住することを聞いた。
日本の会社自体はそのまま継続するが本人の拠点は移す考えだとのこと。




突然過ぎて何も言えなかった。
言える資格すらない。




「佐久間マネージャーに宜しく…とのことです」




「え…?」




「本当は連れて行きたかったみたいですよ?もう一度プロポーズするはずだったって…最後までマネージャーのこと気にかけてらっしゃいました」




「そっか……元気そうだった?」




「同じこと聞かれました。元気そうでしたよ……そう言えって言われましたけど」




「何かごめんね、間に挟んじゃって」












/333ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ