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不埒に淫らで背徳な恋
第12章 【エピローグ】

垂れる精液を指ですくい口の中に入れる。
目頭も頬も拭って手のひらにべっとりついたのを音を立てて吸う。
そしてそのまま飲み込まずにまた手のひらに吐き戻す。
「凄い量だね…」
「飲まなくていいですから」
ティッシュを渡されたが拭き取る前に彼のを掃除してあげなきゃ。
まだ握る私に力なく頷く。
「綺麗にしてあげる」
根こそぎ吸い取ったのかな…?
これだけ射精すればもう残ってないよね。
「あぁ……気持ち良い」
普通ならここでのたうち回ったりすぐ口から抜いたりするんだろうけど。
イった後は特に敏感だからね。
でも彼はそうじゃない。
こっちがやめない限りまた大きくなっちゃうのだ。
終わったら物欲しそうに見つめてくる。
「ありがとう…ございます」
優しく髪を撫でキスを繰り返す。
終わった後のキスもまた格別に気持ち良い。
「ねぇ、終わんない…」
「ごめんなさい、つい」
このやり取りも毎度のこと。
少し乱れた前髪が愛おしい。
たくさん汗かいてくれたんだね。
「次いつ会えるっけ?」
「来月の頭には会いに来れます……あと10日ほど先ですね」
「………………」
「え、都合が悪いですか?」
まだ私たちは東京と福岡の遠距離だ。
会社にも打ち明けたばかりでまだ日は浅い。
ショーツを履いてブラを拾って着ける。
その数秒間も我慢出来ずに後ろから抱きついてくる年下彼氏。
可愛い奴め。
「先約ですか?誰と?夜なら会えますか?」
焦り過ぎ。
片手で頭を撫でたら唇を重ねる。
「ううん、ちゃんと空けとくよ」
「はい、すぐ会いに来ます」
「ただし、その日はさ…」
言いかけて言葉に詰まる。
いや、こんなことわざわざ言うことでもないよな。
私、何言いかけてんのよ。
自然に任せればいいのに。
「瑠香さん…?」と顔を覗き込まれ視線が重なる。
よく見れば潤んだ瞳に鼻は高いし肌も綺麗……キスの上手い唇は笑うと白い歯が見える。
私……好きだ、この顔。

