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不埒に淫らで背徳な恋
第2章 【秘密を共有するのは罪ですか?】

溢れる気持ちを抑えてても舌を絡ませるとその防御は何の役にも立たない。
剥き出しになる。
もっと……もっと欲しい。
貪欲になる自分を止められないの。
理性が働かなくなるなんて初めて知った。
それこそ、一緒に堕ちていいと思えるほど。
長いキスが続いてハッとする。
一瞬自分を取り戻すけど
「ダメです……まだ」と彼の舌が刺激する。
「唾……ください」
なんて顔で言うの……
ポタポタと垂らす唾液全部飲み込んだら
「美味しい」って微笑む。
今までしたことのない行為でも、彼となら大胆に出来てしまう。
抱きかかえられ再び彼の足の上に乗った。
「ちょ、これ……」
また固くなってる。
下着越しに当たるだけで溢れてる……
止まらないよ。
腰だって動いちゃう。
「すみません……僕、チーフだと何回でも勃っちゃいます」
ウソ……今出したばっかなのに……!?
熱い視線……逃れられない欲望。
「チーフ、キス上手だから……」
「さ、佐野くんこそ……」
「こんなキスされたらもう無理です……回復しちゃいました」
本当なの…?こんな人居るの…?
私の手を取り自分のモノへ触れさせる。
「さっきのも…凄く気持ち良くて…あんなの初めてです」
私だって初めてだよ……
イってくれた安堵感よりも、イかせてあげる喜びを感じたのは。
イク顔を見て自分もイキそうになる。
疼いて堪らなくなるの。
唾液を垂らして手で攻める。
どんどん固くさせながら喘がせては舌を這わせた。
欲情している自分に感じて濡れていく。
こんなふうにさせたのは誰…?
「佐野くん……もう一回聞いていい?」
「あ…っ……何ですか?」
「私のこと好き?」
「好きです……大好きです」
「私が誰かのものでも?」
「本当は……独り占めしたいです、僕だけのものにしたい」
止まらない手が彼の顔を歪ませる。
毛先が湿るほど汗かいてるね。
「でもそれは僕の独りよがりだから……チーフを困らせたくはないです」

