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不埒に淫らで背徳な恋
第1章 【心の歪み、気付いてる?】




始めから結婚を前提にお付き合いしてほしいと言われたんだけど、今の会社に就職して忙しい日々に追われて何度か危機もあった。
何気ないすれ違いが多くて私から別れを切り出そうと決心した日。




「結婚してほしい」




これで最後にしようと予約したレストランでまさかのプロポーズを受けた。




あれ……私、何で別れるんだっけ?
嫌いになった?
ううん、違う。
自分の忙しさを理由に遠ざけようとしただけ。
全部、都合良く片付けようとしただけだった。




自分でいっぱいいっぱいになって、
一番近くにあった温もりに寄り添うことすら忘れて振り返らず走ろうとした。
その都度腕を取りハッと気付かせてくれるのが彼だったわけで。
モヤモヤしていた間も変わらず好きで居てくれたんだ……




きっと生活切り詰めて買ってくれたであろう結婚指輪。
私はこれを受け取らない選択肢はあるのだろうか。
この手を離す勇気は……!?




驚いた顔で見つめていると不安になってきたのか口数が増える。




「必ず幸せにする、俺は瑠香ちゃんと離れるなんて考えられない、どうか家族になって欲しい……ずっとずっと隣で笑いながら俺と過ごして欲しい…!これからは同じ家に帰りたい、もっと一緒に居たい、後悔させないから…!」




「稜士さん…!もう……いいよ、わかったから」




止まらない口を制止した。
段々とトーンも抑えきれなくなってて周りが注目しちゃってる。




付き合って2年目。
嫌いで別れるんじゃないならまだ……
えっと、どうしよう?
色々見られちゃってて恥ずかしい。




「あの、私今すごく仕事忙しくて…でもめちゃくちゃやり甲斐もあるし楽しい。もっと覚えて自分のスキルに繋げたい……その為には今が一番の頑張り時で。だから、その、気持ちは凄く嬉しいんだけど……もう少し待っていてくれないかな?落ち着いたらコレ受け取らせてください」




緊張で頭真っ白になる中、しどろもどろだけど気付けばそう答えていた。
パァ…!と明るくなった彼は嬉しそう。
そう、泣きそうな顔より私……彼の笑顔が一番好きだったんだ。




「でもコレは今すぐはめてほしい。婚約指輪として」




「いや、そんな高いもの今の私には勿体ないよ」














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