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不埒に淫らで背徳な恋
第2章 【秘密を共有するのは罪ですか?】
誘惑から移り変わる嫉妬の瞳。
熱い………のぼせそう。
親指が唇をなぞる。
「ダメ……」
視線を外すだけじゃ何の抵抗にもなってないってわかってる。
「もう皆さん帰られました……今は二人だけですよ?」
だからってこんな場所で………
完全に隠れてるけど展開早いよ。
まだ焦らすんですか?って顔が近い。
すぐにキミは私を逃げれなくする。
「ここじゃヤダ……」
って、これじゃ私が誘ってるみたいに聞こえちゃうじゃない…!
いや、単純に店長さん出て来たらヤバいし。
って、今の佐野くんには何言っても無駄らしい。
「無理です、待てません…」
その瞳でいとも簡単に奪っていくよね。
優しく触れたかと思えば激しくなって……身体が自然と引っついて離れなくなる。
待てないのは私……余裕なんてない。
佐野くんのキスがまだ足りない。
グッと熱くなったところが足に触れてる。
吐息も全部愛おしい。
こんなとこでダメ……でも止まらない。
視線で確認した後、崩れゆく理性になす術もなく首に手を回した。
欲しい………挿れてほしい………
佐野くんと二人で溶け合いたい………
言葉がなくても想いはひとつだった。
“ 離れたくない ”
どちらかが口にしてしまうと引き止めたことになるから言わない。
これは暗黙の了解なの………
理屈なんか存在しない。
始まりなんてない。
始まっちゃえば終わりがあるから。
このまま帰したくない……
その瞳に見られながら果ててみたい
きっともう……堕ちちゃってる
私たちは決して誰にも言えない秘密をこの日、共有してしまった。