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生徒会長・朝倉美咲
第13章 友の裏切り
「あの日、お見舞いに来てくれたのも」
「そ、痴漢のお礼の書き込みと、サイトからのメールの受信確認をしに行ったの」
「…嬉しかったのに」
「まあ、あの時はまだ心配もしてたかな?でも動画を見て気が変わったの」
「動、画…」
「そうよ、あの集団は痴漢の様子を撮影してるの。表向きは【不参加メンバーへの報告と御披露目】てことになってるけど、たぶん仲間やターゲットが裏切らないように切り札として撮っているんだと思う」
「そんなものがネットに!?」
「大丈夫、サイトは会員しか入れないし、動画はモザイク処理されてコピーガードかかってるから」
「そんな…」
礼子は美咲を押し退け、部屋に上がり込むと
「ねぇ喉かわいちゃった。何かないの?」
冷蔵庫を開けて物色した。
「あ、ジュースがある!」
「お前、図々しいな…」
勝手に缶を開けコップに注ぐ玲子に葛巻は呆れた。
「ふう、美味しかった。美咲も飲んだら?」
残りをコップに注ぎ、美咲に差し出す。
「毒味しといたわよ」
美咲はほとんど無意識に受け取り、喉に流し込んだ。
冷たい炭酸飲料は、少し苦いが美味しかった。
「そ、痴漢のお礼の書き込みと、サイトからのメールの受信確認をしに行ったの」
「…嬉しかったのに」
「まあ、あの時はまだ心配もしてたかな?でも動画を見て気が変わったの」
「動、画…」
「そうよ、あの集団は痴漢の様子を撮影してるの。表向きは【不参加メンバーへの報告と御披露目】てことになってるけど、たぶん仲間やターゲットが裏切らないように切り札として撮っているんだと思う」
「そんなものがネットに!?」
「大丈夫、サイトは会員しか入れないし、動画はモザイク処理されてコピーガードかかってるから」
「そんな…」
礼子は美咲を押し退け、部屋に上がり込むと
「ねぇ喉かわいちゃった。何かないの?」
冷蔵庫を開けて物色した。
「あ、ジュースがある!」
「お前、図々しいな…」
勝手に缶を開けコップに注ぐ玲子に葛巻は呆れた。
「ふう、美味しかった。美咲も飲んだら?」
残りをコップに注ぎ、美咲に差し出す。
「毒味しといたわよ」
美咲はほとんど無意識に受け取り、喉に流し込んだ。
冷たい炭酸飲料は、少し苦いが美味しかった。