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生徒会長・朝倉美咲
第3章 崩壊の予兆
「お待たせ!」
玄関を飛び出すと、菜々美と卓巳が同時に振り返る。
「おはよ、卓」
「ああ」
「ああ、じゃないわよ
挨拶くらいちゃんとしなさいよ」
「…うるせーよ、もう行くぞ
誰かさんのせいで遅刻しそうだし」
「ま、まだそんな時間じゃないでしょ」
歩き出した卓巳の後を慌てて追いかける。
「めずらしいよね、お姉ちゃんがシャワーに時間かけるなんて」
美咲の後ろから、菜々美が少し遅れてついてくる。
「え、あ、うん
ちょっとね…」
「まさか、お前その年で
寝ショ…ぐはッ」
背中に美咲の飛び蹴りを食らった卓也は、大袈裟によろけてみせる。
「天誅よ!」
「お姉ちゃん酷い!
卓ちゃん、大丈夫?」
「あ、ああ
…菜々美は優しいな
誰かさんと違って」
「卓のばーか!ふんッ」
美咲は二人に背を向けて大股で歩き出した。
玄関を飛び出すと、菜々美と卓巳が同時に振り返る。
「おはよ、卓」
「ああ」
「ああ、じゃないわよ
挨拶くらいちゃんとしなさいよ」
「…うるせーよ、もう行くぞ
誰かさんのせいで遅刻しそうだし」
「ま、まだそんな時間じゃないでしょ」
歩き出した卓巳の後を慌てて追いかける。
「めずらしいよね、お姉ちゃんがシャワーに時間かけるなんて」
美咲の後ろから、菜々美が少し遅れてついてくる。
「え、あ、うん
ちょっとね…」
「まさか、お前その年で
寝ショ…ぐはッ」
背中に美咲の飛び蹴りを食らった卓也は、大袈裟によろけてみせる。
「天誅よ!」
「お姉ちゃん酷い!
卓ちゃん、大丈夫?」
「あ、ああ
…菜々美は優しいな
誰かさんと違って」
「卓のばーか!ふんッ」
美咲は二人に背を向けて大股で歩き出した。