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生徒会長・朝倉美咲
第3章 崩壊の予兆
満員電車のドア付近で抱き合うようにしている菜々美と卓巳を、人波に流されて一人離れてしまった美咲は複雑な思いで見つめていた。
(菜々美は痴漢に狙われやすいからガードしてやってって頼んだのは私だけど)
もぞ…
(それにしたって、くっつきすぎじゃない?)
もぞ…もぞ…
(ああ、もう!お尻がもぞもぞするったら!)
もぞもぞ
(ん?お尻?)
もぞもぞ
「ちょッこれチカ…」
痴漢の腕を捻り上げようと背後に伸ばした美咲の手が一瞬止まる。
(こんな風に
一人で撃退しちゃうから
菜々美みたいに
守ってもらえないんだ…)
美咲が手を下ろすと、痴漢の動きは大胆になった。
(菜々美は痴漢に狙われやすいからガードしてやってって頼んだのは私だけど)
もぞ…
(それにしたって、くっつきすぎじゃない?)
もぞ…もぞ…
(ああ、もう!お尻がもぞもぞするったら!)
もぞもぞ
(ん?お尻?)
もぞもぞ
「ちょッこれチカ…」
痴漢の腕を捻り上げようと背後に伸ばした美咲の手が一瞬止まる。
(こんな風に
一人で撃退しちゃうから
菜々美みたいに
守ってもらえないんだ…)
美咲が手を下ろすと、痴漢の動きは大胆になった。