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生徒会長・朝倉美咲
第24章 花火大会の夜
「卓ちゃん、私、卓ちゃんが好き。ずっと好きだったの」
菜々美は思い切って打ち明けた。
今にも心臓が口から飛び出しそうだった。
「菜々美…」
「いいの、分かってる!卓ちゃんが好きなのはお姉ちゃんだってことも、私のことは妹みたいなものだって思ってることも、分かってる」
卓巳の言葉を遮り、菜々美はしゃべり続ける。
「ただね、気持ちのケジメをつけたかったの。卓ちゃんを困らせるだけだって分かってたけど、でも私…」
「菜々美!」
急に抱きしめられて、菜々美はポカンとした。
「菜々美、俺も、お前が好きだよ」
「…え?」
「俺は、菜々美が好きだ」
卓巳は繰り返した。
「だ、だって、お姉ちゃん」
「美咲のことは好きだけど、それは菜々美に対する気持ちとは違うんだ」
「…」
「あいつはデキが良すぎて、なんつーか同い年なのに姉貴みたいな感じがして…」
「…」
「俺は世話を焼かれるよりも
好きな女の子を守る男になりたいんだ」
「…」
「菜々美を守るのは、いつも俺でありたい」
「卓ちゃん…」
「菜々美」
その時一発めの花火が上がり
ひとつになった二人の影を浮かび上がらせた。
菜々美は思い切って打ち明けた。
今にも心臓が口から飛び出しそうだった。
「菜々美…」
「いいの、分かってる!卓ちゃんが好きなのはお姉ちゃんだってことも、私のことは妹みたいなものだって思ってることも、分かってる」
卓巳の言葉を遮り、菜々美はしゃべり続ける。
「ただね、気持ちのケジメをつけたかったの。卓ちゃんを困らせるだけだって分かってたけど、でも私…」
「菜々美!」
急に抱きしめられて、菜々美はポカンとした。
「菜々美、俺も、お前が好きだよ」
「…え?」
「俺は、菜々美が好きだ」
卓巳は繰り返した。
「だ、だって、お姉ちゃん」
「美咲のことは好きだけど、それは菜々美に対する気持ちとは違うんだ」
「…」
「あいつはデキが良すぎて、なんつーか同い年なのに姉貴みたいな感じがして…」
「…」
「俺は世話を焼かれるよりも
好きな女の子を守る男になりたいんだ」
「…」
「菜々美を守るのは、いつも俺でありたい」
「卓ちゃん…」
「菜々美」
その時一発めの花火が上がり
ひとつになった二人の影を浮かび上がらせた。