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生徒会長・朝倉美咲
第24章 花火大会の夜
「…本当に、いいのかい?」
脇屋の態度に呆れて、三田が美咲を見て言った。
「はい。先生は、どうしてここに?」
「青少年パトロールに駆り出されたんだよ。面倒くさいと思ってたけど、参加しといて良かった」
美咲も、三田が来てくれなかったらと思うと、今更ながらに怖くなった。
「あの、お礼が遅れてすみません。先生、ありがとうございました」
丁寧に頭を下げる。
「いやいや、間に合って良かったよ。ところで、浴衣は自分で着られるの?」
「え、はい」
唐突な質問に戸惑っていると
「じゃあ、帰る前に着直した方がいいね…正直さっきから目のやり場に困ってるんだ」
言われて初めて浴衣の前がはだけていることに気づいた。
「きゃあ!」
慌てて前を合わせ、三田に背を向ける。
「えっと、もし良かったら僕のマンションが近いからそこで直したらどうかな?そのまま帰ったら親御さんが心配するよ」
「で、でも…」
美咲が顔を赤くしているのを見て、
「や、大丈夫だよ!仮にも教師だし!そうでなくても傷ついた女の子に手を出したりしないよ」
早口で捲し立てる。
「いえ、あの、でも迷惑じゃないですか?」
「そんなこと心配しなくていいよ、たまには頼ってほしいな」
頼りないと思われていることは自覚していたらしい。
「えっと、じゃあ、お邪魔します」
脇屋の態度に呆れて、三田が美咲を見て言った。
「はい。先生は、どうしてここに?」
「青少年パトロールに駆り出されたんだよ。面倒くさいと思ってたけど、参加しといて良かった」
美咲も、三田が来てくれなかったらと思うと、今更ながらに怖くなった。
「あの、お礼が遅れてすみません。先生、ありがとうございました」
丁寧に頭を下げる。
「いやいや、間に合って良かったよ。ところで、浴衣は自分で着られるの?」
「え、はい」
唐突な質問に戸惑っていると
「じゃあ、帰る前に着直した方がいいね…正直さっきから目のやり場に困ってるんだ」
言われて初めて浴衣の前がはだけていることに気づいた。
「きゃあ!」
慌てて前を合わせ、三田に背を向ける。
「えっと、もし良かったら僕のマンションが近いからそこで直したらどうかな?そのまま帰ったら親御さんが心配するよ」
「で、でも…」
美咲が顔を赤くしているのを見て、
「や、大丈夫だよ!仮にも教師だし!そうでなくても傷ついた女の子に手を出したりしないよ」
早口で捲し立てる。
「いえ、あの、でも迷惑じゃないですか?」
「そんなこと心配しなくていいよ、たまには頼ってほしいな」
頼りないと思われていることは自覚していたらしい。
「えっと、じゃあ、お邪魔します」