この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
生徒会長・朝倉美咲
第31章 菜々美の決意
後ろから卓巳が猛スピードで美咲を追い越し、文化部の
クラブ棟へ走っていく。
ただ事ではないその形相に
驚き、美咲は後を追った。
「この野郎!」
ゲーム同好会の部室から、卓巳の怒鳴り声と誰かの悲鳴が聞こえる。
「菜々タンは僕の彼女だ!
お前はフられたんだ、負け犬なんだよ!」
「ふざけんな!菜々美がお前なんかを好きになるわけないだろ!言え、菜々美に何しやがったんだ!?」
「やめて、卓ちゃん!」
「菜々タン、宅ちゃんは
僕だよ!」
「何してるのッ!?」
美咲が部室に入ると、尻餅をついた宅間が鼻血を流して頬を押さえ、菜々美が卓巳の腕を抱え込んでいた。
「お姉ちゃん!?」
「美咲!?」
「かいちょお〜!」
宅間が美咲に這い寄ってきて
脚にすがりつこうとする。
「コイツが急に暴力を奮ってきたんだ、警察を呼んで!」
卓巳に向かい、
「傷害罪で訴えて、社会的に抹殺してやるからな!」
と叫んだ。
「それなら、私はあなたを
強姦罪で訴えます」
菜々美は俯き小さな声で、
しかしハッキリと言った。
クラブ棟へ走っていく。
ただ事ではないその形相に
驚き、美咲は後を追った。
「この野郎!」
ゲーム同好会の部室から、卓巳の怒鳴り声と誰かの悲鳴が聞こえる。
「菜々タンは僕の彼女だ!
お前はフられたんだ、負け犬なんだよ!」
「ふざけんな!菜々美がお前なんかを好きになるわけないだろ!言え、菜々美に何しやがったんだ!?」
「やめて、卓ちゃん!」
「菜々タン、宅ちゃんは
僕だよ!」
「何してるのッ!?」
美咲が部室に入ると、尻餅をついた宅間が鼻血を流して頬を押さえ、菜々美が卓巳の腕を抱え込んでいた。
「お姉ちゃん!?」
「美咲!?」
「かいちょお〜!」
宅間が美咲に這い寄ってきて
脚にすがりつこうとする。
「コイツが急に暴力を奮ってきたんだ、警察を呼んで!」
卓巳に向かい、
「傷害罪で訴えて、社会的に抹殺してやるからな!」
と叫んだ。
「それなら、私はあなたを
強姦罪で訴えます」
菜々美は俯き小さな声で、
しかしハッキリと言った。