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生徒会長・朝倉美咲
第33章 美咲と三田
「朝倉さん!」

「三田先生…」

足を止めずに、
「すみません、急いでいるので…」
とだけ美咲は答える。

「最近、僕のこと避けてますよね?」

三田が隣に並んで歩き出す。

「…そんなことないです」

「そんなことありますよ…
もしかして、この間のことですか?」

「…」

「やっぱり迷惑でしたか」

「違います!」

思わず立ち止り、三田を見てはっきり告げる。

「先生のくれた言葉、すごく嬉しかったです」

「じゃあ、何で…」

「私は先生に想ってもらえるような人間じゃないんです」

「え?」

「お願いですから、私のことは放っておいてください!」


三田の視線に耐えられず、美咲は走って逃げた。


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