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性に溺れる私
第5章 【支配する悦び】





「あっ…あっ…玲奈っ…それヤバい!イっちゃう!」




「早くこれくらい動けるようになってね……じゃないとイケないよ?私」




「あっ…出る!イクっ…!!」




中で出終わるまでピストンし続けた。
堪らず抜いて項垂れる。
僅かに痙攣してる穂高くんをギュッと抱き締めた。




「とうとうヤッちゃったね私たち」




「うん……最高…でした」




「耀平……二人きりの時は私もそう呼ぶね」




「嬉しい…」




与えてあげるよ、アメとムチ。
キスして…とお強請りも上手になってきたね。
マジか、時間にして僅か15分。
早過ぎだけど助かる。
トイレ混んでたって言い訳出来る。




事後は乱れた着衣を整えてすぐに
「またね」と言った。
いや、これくらいあっさりしてた方がお互いやりやすいと思うんだけど。
手首を掴んで止めてしまうのがお子ちゃまなんだよな。




「え、何?まだ何かあった?」




「あ……いや、もう行くの?」




こんな時の為の意味のない笑顔。




「もう用事ないでしょ?着替えなきゃだし」




「アイツの元に帰るの?」




「帰るも何もホンカレだから」




これ以上聞いてくると自分が傷付くだけだよ…?
今のところ、キミは間違いなく正真正銘のセフレだ。
それ以上でもそれ以下でもない。




「だよな……」




え、何、その切なそうな顔。
虫唾が走るんだけど…?
2番手ってそういうことだよって前に言ったよね…?




「ん?もうちょっとキスしとく?」




「いいの!?」




冗談で言ったのに真に受けるんだ?
早かったからね、キミは。
だからちょっとだけなら。
手を広げると飛び込んでくる。
長身イケメンのくせして甘えたがり。
Sなの?Mなの?両使いってやつね。




「キス上手だね」と褒めると嬉しそう。




「さっきのツンツンしてる玲奈も可愛いけど今の玲奈もめちゃくちゃタイプなんだけど?ツンデレ最高じゃん」












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