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性に溺れる私
第10章 【乱れ咲く一輪の華びら】





「いいえ、サディスティックな時間でした……ありがとうございます」




乱れた着衣を直し淡々と身支度をする私に若干後ろめたさがあるのだろうか、ハグがいつもより優しい。
「まだ行くな…」って先生、図書室に戻らないと私が色々とヤバいんですけど。
もうすぐ部活も終わる。




「行かないと……」




だからこの手を離して……?
私からは振り払いたくないの。
先生から「またな」って言って欲しい。




「先生の中出し……最高でした」と伝えたら腕から解放されたので向き合った。




「またアナルにならいくらでも…」




出してくださいねって言いかけたところで唇を塞がれた。
あ………このキス、なかなか離してくれないキスだ。
舌遣いでわかる。
先生が欲望に負けてる。
自身を抑えきれてない証拠だ。




だから私から離してあげる。
もう時間なの、先生。




「頼む、まだ行くな」




離れるそばからまた重なる。
終われないよ……こんなの。
これ以上したらまたヤバくなるんじゃないですか…?
私もヤバくなります……それ。




熱い吐息からも離れられない。
先生の瞳を見たら止まれなくなるので俯きました。




「藍沢……」




お願い、もうそんな声で呼ばないで。




「もう行きますね、誰かに見られるといけないので」




固く心を閉ざして顔を上げた。
サヨナラまた明日…って言おうとしたのに、まともに目が合えば私の心を麻痺させる。




どうして腕なんか掴むの。




「もう………ダメなのか?」




肩と一緒で胸の奥もヒリヒリする。




「先生……あと1分だけ」




口が勝手にそう動いて私の方から唇を重ねた。
止まらなくしたのはそっち。
首に手を回して、押し倒すように。
熱く……深く……濃厚に。




もうダメ………止まってやんない。
今だけは私だけのもので居て。
誘ってきた先生でさえも受け止めるのが精一杯なキス。
ううん、消えない跡つけてくれたお礼…?




「藍沢っ…これ以上はヤバい…っ」




「ヤダ……まだ1分経ってない……」




再び舌を絡ませる2人。
そっと手を置いた肩に痛みが走る。




「………っつ」




「すまん、痛いよな」













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