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性に溺れる私
第10章 【乱れ咲く一輪の華びら】
「これってキスマークみたいなものですよね?だから嬉しいです」
はぁ…とため息とともに項垂れる先生。
「これだからお前を手放したくなくなるんだな……完全に俺の負けだよ」
「今頃気付いたんですか?もうとっくに先生の負けなんですよ?」
「そうだな……」
「でもあと10秒残ってるので……」
そう言いながら踵を上げてまだキスの続きを…………
チャイムが鳴るギリギリまで舌を絡ませていました。
こんなに離れるのが辛いのは先生、あなた1人だけです。
だから本当は私も負け。
引き分け……なのでしょうか。
認めたくはないけれど。
先生、やっぱり私は先生が好きです。
この気持ちに勝るものはありません。
離れた身体はすぐにまた繋がりたくなる。
先生……先生………純一さん。
本当は心の底から………
あなたが欲しい。