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性に溺れる私
第3章 【先生への逆襲】





良い感じに見つめ合ってる今。
この距離縮めてみようか。
そろそろなのかな……攻めていい?
キミも欲しそうに見てるよね。




手と手が重なった。
緊張してるのがこっちにも伝わってくる。
でも彼の方から近付いて来た。
勇気出してくれたんだね。




そこは褒めてあげるけど、ちょっと遅いよ。
触れるタイミングがわからないのかショートしちゃったのかなかなかキスしてこないから私から唇を重ねた。




触れただけで固まってる。
身体ガチガチだよ?
びっくりし過ぎて目閉じてないじゃん。
不意打ちだった?
至近距離のまま照れ合う。




「初めてのキス…だね」




「う、うん……柔らかい」




「感触?そうだね」




「本当に……俺のファーストキス、です」




「えっ?本当に?ウソ……え、私で良かった?」




知ってたけどね、一応慌てるフリ。
キスしただけで経験値ってわかるから。




「玲奈以外居ないでしょ、すげぇ嬉しい」




「うん、嬉しいね」




あんなキスひとつで胸いっぱいになるほどのチェリーボーイか。
この先長いぞ。




「今度は俺から…していい?」




「うん……いいよ」




間に置いていたお弁当箱を退けて座り直す。
風に揺れる髪、耳にかけてくれるんだね。
必死に冷静になろうとしてるとこ可愛らしいよ。
そんな理性、ぶっ潰してあげるから。




「玲奈……凄く可愛い」




「ありがと」




「すげぇ好き…」




「ん……」




チュッと重なる。
固まって動かない唇を優しく啄む。
それに反応して徐々に口が開く。
まだ離れたらダメだよ。
今度は私が彼の頬を包み込み角度を変えてキスを続ける。





我慢してる吐息が漏れて唇を離した。




「大丈夫…?やめる…?」




まだ舌入れてないけど?
刺激強過ぎた?
手の位置が定まってなくて面白い格好になっててウケる。
いや、笑っちゃいけない。




モジモジしだしたけど、もしや勃起しちゃった?




「まだ…したいです」




「アハハ、何で敬語?」




「いや……初めてだからその…何となく。玲奈は経験あるんだよね?リード出来なくてごめん」











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