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性に溺れる私
第4章 【魅惑的な四角関係】





「大樹くん…?大樹くん…?ねぇ、」




本当わかりやすくて可愛いとは思うんだけど……周りにもバレバレなんだってば!
ポーッとしすぎ。
さっきから何回呼ばせるのよ。




「大樹」




思いきって呼び捨てにしてみた。
「えっ」て反応。
周りからもクスクス笑われてるよ。
男子には肩叩かれて「良かったな」ってイジられてるしさ。




モロ、童貞卒業しました!って言いふらしてるようなもん。
態度に出過ぎ。
そんな思い出してるとまた勃起しちゃうよ?




「大樹くん、大丈夫?」




「えっ、あ、うん!」




当分続きそうね。
頭の中がお花畑なのかな。
頬赤らめて瞳トロンとさせちゃってさ。
私のことチラチラ見るけど目合わせてくれない。




「次の英語、小テストだけど勉強してきた?」




「えっ!本当!?」




やっぱり……前回の授業で言ってたの忘れちゃってるか。
慌てて教科書広げてるけど今のキミじゃ何ひとつ頭に入んないでしょ。




久々の筆おろしだったわけだけど……




半分以上、神経は先生に向いていたから。
先生を想って濡らしてた。
だから正直、深い思い入れはない。





早くしたいな……先生とのお仕置きセックス。
あれから授業はまだ受けてないし学校で会えていない。




「今日の生物は自習です」




びっくりした。
こんなこと今までになかったのに。
なんでも、奥さんの入院が長引いていて休暇を貰ったんだそう。




ふーん、そういうことか。
仕方ないね。
今の先生に選択肢はなく、当たり前に奥さんの元へ帰らなければならない。
私もそこはジッと耐えるべきところ。




じゃ、会えない時間全て図書室での私を思い出し激昂してるんだね。
そう考えただけで興奮して一人で絶頂しそう。




放課後、教室からいつものようにグランドを走る大樹くんを見てた。
心地良い風が髪をすり抜けていく。
何度か手を振り応援する。




走ってるフォーム綺麗……なんて頬杖つきながら見つめてたら。




急にガラッと扉が開いて視線を向けた。
見慣れない格好。
嗚呼そうか、バスケのユニフォームだ。
走ってきたかのような穂高くんは私を見て「残ってたんだ」と首に巻いたタオルで汗を拭きながら聞いてきた。












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