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性に溺れる私
第4章 【魅惑的な四角関係】





「こんなのダメ……ずっと2番なんだよ?耐えれる?」




意外とキス長いから手短に豹変するね。
こう言われてプライド傷付くに決まってる。
ムッとしてるもん。




「嘘……一番になる自信あるんでしょ?」




「うん」




「隠し通せるの?何があっても表情に出さない自信ある?私は大樹くんと別れるつもりはないよ、今はね」




「わかった」




「奪えるもんなら奪ってみて」




「絶対に別れさせるから」




「無理だよ……だって穂高くんなんて好きじゃないもん」




そう言いながら私から唇を重ねた。
本気のキス……教えてあげる。
もう少し練習しなね?
そんなんじゃ私は堕ちないよ。




ほら、もっと感じて。
舌先もっと動かしなよ。
絡ませ方が甘いんだよ。
喉鳴らして唾液飲み干しな。
ギンギンに勃ってんじゃん。




口内を隈なく犯してあげたらサッと身を引く。
盛り上がった下半身見て微笑む私の方が極悪だね。




「ちゃんと収まるまで此処に隠れて」




バイバイ、と教卓から飛び出し鞄を持って出て行く。
顔だけ出して呼び止めようとしてきたけどまたあの子たちが騒いでて出て来れなくなっちゃってる。




「あ、藍沢さん!穂高くん見なかった?」




教室を出たらすぐ声が掛かった。




「え、いや、見なかったよ?」




「そっか、ありがとう!バイバイ」




「うん、バイバイ」




結局こうなっちゃった。
さて、どんな化学反応が見れるかな。




こんな事があった直後でも私はこうして変わらぬ笑顔を大樹くんに向けることが出来るのだ。
何の疑いもなく屈託のない笑顔を返してくれる。




私たちはまだ付き合ったばかり。
もうひとつの関係も今スタートした。




仕方ないな、同時進行でも器用にくぐり抜けてみせるよ。
ふと教室を見上げるとこっちを見てるユニフォームはすぐに姿を消した。
言った通りに動いてね。




キミはまだ2番手だから。





















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