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楽しい痴漢の時間(ショートストーリー)
第9章 会社の男後輩(女視線バージョン)
私はお酒が回っていたが、男後輩君に逢うために必死に駅に向かった。
そして駅のホームで電車を待っていた男後輩君を見つけ、嬉しくなり遠くから声を掛けた。

「おーい、ちょっとまてー、一緒に帰るぞー」

男後輩君は私の声に気がついたようで、私の方を振り向いた。
私はトコトコと近づき、改めて話しかけた。

「おいおい、せっかく帰りの電車同じなんだから、一緒に帰ろうぜ」

私は一緒に帰ろうぜなんて大胆すぎるかなと、急に恥ずかしくなり顔が赤くなるのが自分でもわかった。

「わかりましたよ…、電車で騒がないでくださいよ」

その返事に私は嬉しくなりニヤリと頬が緩む。
電車が到着すると男後輩君はスタスタと車内に乗り込んだ。
私は慌てて男後輩君の後に付いて電車に乗った。

電車は混んでいて、扉側に場所を取った男後輩君の横にかろうじて私は位置を取り、つり革に掴まった。

そんな私を男後輩君がジーと見て、何かを考えているように見える。

(やだ恥ずかしい…)
(そんなに見つめないでよ)

「女先輩、ほらっ混んでるから扉側来てくださいよ」

男後輩君は混んでいる電車の中、私を他の乗客から守る為、扉側に移動させてくれた。

(男後輩君やさしいな…)
(こんな私でも女扱いしてくれるんだね)
(やっぱり、私は男後輩君好き)
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