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私は性欲モンスター
第9章 元彼
そこで一本の電話が鳴る。見ると公衆電話と表示されていた。
恐る恐る電話に出ると「もしもし、みうさんの携帯ですか?」
聞き覚えのある声だ。私は頭をフル回転させて過去の記憶を辿った。
高校時代付き合っていた一人暮らしの彼だった。十五年振りに聞いた声は少し変わってい
たが私は何だか嬉しくなった。
「はい。もしかして?」
「うん。俺だよ。とりあえず話があるんだ。今から会えない?」「いいよ」
再会した。話を聞くと一度彼は結婚をし、離婚になり、家を追い出されたが行く宛もなく公
園で寝泊まりしているそう。しかし仕事へは行っているのでお風呂に入りたい。だが刺青が
あるために銭湯に行けないから風呂を貸してくれ、そんな話だった。
私は彼に下心があろうがなかろうが三ヶ月だけ同居しようと提案した。お金が貯まったら
一人暮らししな、と。
その日から彼との生活が始まる。初日は別々の部屋で寝たが私は悶々としていた。
次の日には彼に携帯をプレゼントしていた。持っていなかったからだ。そしてその夜、私は決意をした。
彼が寝ている寝室の前に立っていた。
襖越しに「寝てる?」と声を掛けた。「もうすぐ寝るよ」返事があった。
「… あのさ、隣で寝て良い?」「… いいよ。」私は隣に行った。
「懐かしいね、こうやって一緒に寝るの。」「そうだなぁ。」「… ねぇ。」私は勇気を振り絞っ
て言った。
「腕枕くらいしてよ。」
彼は素直にしてくれていた。いつの間にか私達はキスをし、服を脱がせ合っていた。
「俺さ、高校の時の夢、なんだと思う?」「なんだっけ?( 笑) 」
「みうと結婚すること。」
それから九年同棲をした。今年で三年目になる再婚した高校時代の彼氏( 今の夫) とは猿の様
に未だ毎日セックスをしている。
私の留まる事を知らない性欲は、きっとこの世を去る時まで続くであろう。
風俗を辞めるその日、店の扉を閉める時の見上げた真っ青な空が私の心にそう語っていた。
私は「みう」。これからも「みう」で有り続けたい。
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