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楽しい田舎暮らし
第3章 苛めと2号
暫く歩くと木造の大きな建物が見えてきた。伊佐菜小学校、かをりの通う学校だ。伊佐菜村には遊んでいる土地は多いが遊具がある公園の様な洒落た物はない。必然的に日曜日でも子供等は校庭に集う事になる。僅か20人程とはいえ子供達の歓声は遠くまでよく響く。もしかしたらかをりの顔が見れるかもしれないと少し覗いてみることにした。
校門の前も満々と水を湛えた水田が広がっている。青々とした稲の背は俺の膝丈程か?水田の1区画に休耕地が在りそこに子供が4、5人集まっていた。楽しく遊んでいる・・・様には見えない。1人の子をその他で囲み口汚く怒声を浴びせている。喧嘩というにはあまりに一方的。これは苛めか?まあ触らぬ神に祟りなしだ。ドライな都会人の俺はスルーすることにした。黙って通り過ぎようとして俺の足が止まった。輪の中心で蹲っていた子が一際ガタイの良い男の子に襟首を掴まれ無理矢理立たされた。草臥れたTシャツに裾の解れが目立つミニスカート。見慣れた服。間違いないかをりだ。あっと思う間も無く男の子がかをりを水田の方に突き飛ばす。男女の体力差、痩せ細ったかをりに抵抗出来るわけがなくよろめき畦に足を取られ隣の水田に頭から倒れこんだ。プッツン!俺の理性は音を立てて弾け飛んだ。後になって思い返すと軟弱な都会のモヤシっ子の俺によくあんな力が有ったものだと感心する。一気に駆け寄ると高笑いしているガタイの良いガキを背中から蹴飛ばし残ったガキどもの顔面を男女区別なく拳で殴り付けた。所詮は人を殴った経験皆無のヒョロヒョロパンチだ。たいしたダメージを与えらもしなかったがショックだけは大きかったのか2拍程置いてガキども(後で数えたら4人だった)が喉も裂けよと号泣しだしたがそんなの構ってる暇はない。急いでかをりを抱き起こす。左半身を泥で染めたかをりは俺が誰か判ったのか堰を切ったように泣き出した。かをりの頭を撫でながら俺の腸は怒りで螺切れそうだった。五月蝿く号泣するガキどもを睨む俺の視界に学校から血相を変えて駆けてくる女の姿が入ってきた。ジャージに痩せた肢体を包んだ女だ。年は20代後半か?1番の特長はジャージがはち切れんばかりのデカイ胸。かをりが言ってた真弓先生かと頭の片隅で妙に冷静に判断する。
校門の前も満々と水を湛えた水田が広がっている。青々とした稲の背は俺の膝丈程か?水田の1区画に休耕地が在りそこに子供が4、5人集まっていた。楽しく遊んでいる・・・様には見えない。1人の子をその他で囲み口汚く怒声を浴びせている。喧嘩というにはあまりに一方的。これは苛めか?まあ触らぬ神に祟りなしだ。ドライな都会人の俺はスルーすることにした。黙って通り過ぎようとして俺の足が止まった。輪の中心で蹲っていた子が一際ガタイの良い男の子に襟首を掴まれ無理矢理立たされた。草臥れたTシャツに裾の解れが目立つミニスカート。見慣れた服。間違いないかをりだ。あっと思う間も無く男の子がかをりを水田の方に突き飛ばす。男女の体力差、痩せ細ったかをりに抵抗出来るわけがなくよろめき畦に足を取られ隣の水田に頭から倒れこんだ。プッツン!俺の理性は音を立てて弾け飛んだ。後になって思い返すと軟弱な都会のモヤシっ子の俺によくあんな力が有ったものだと感心する。一気に駆け寄ると高笑いしているガタイの良いガキを背中から蹴飛ばし残ったガキどもの顔面を男女区別なく拳で殴り付けた。所詮は人を殴った経験皆無のヒョロヒョロパンチだ。たいしたダメージを与えらもしなかったがショックだけは大きかったのか2拍程置いてガキども(後で数えたら4人だった)が喉も裂けよと号泣しだしたがそんなの構ってる暇はない。急いでかをりを抱き起こす。左半身を泥で染めたかをりは俺が誰か判ったのか堰を切ったように泣き出した。かをりの頭を撫でながら俺の腸は怒りで螺切れそうだった。五月蝿く号泣するガキどもを睨む俺の視界に学校から血相を変えて駆けてくる女の姿が入ってきた。ジャージに痩せた肢体を包んだ女だ。年は20代後半か?1番の特長はジャージがはち切れんばかりのデカイ胸。かをりが言ってた真弓先生かと頭の片隅で妙に冷静に判断する。