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楽しい田舎暮らし
第3章 苛めと2号
昇降口の前に赤い軽自動車がエンジン掛けたまま停まっていた。俺とかをりが後部座席に乗り込むと真弓は車を走らせた。ナビは必要ない。この村で榊邸と言えば1番の豪邸だ。3才の幼児でも知っている。
 門を潜り離れの前に停まると俺は真弓に声を掛けた。運転中に話し掛けて事故られたら堪らないのでこのタイミングを待っていたのだ。
 「真弓、お前も降りろ!」
 「え?」
 「かをりちゃんを風呂に入れて怪我してないか確認するんだ。男の俺にさせるつもりか?」
 正義は我に有りだ。
 「判りました。」
 「お前も身体を浄めてこい。小便臭い身体で家の中歩かれたら堪らん!」
 一気に真弓の顔が赤くなるのがミラー越しに判る。それを無視して俺はかをりと車を降り運転席のドアを勝手に開けた。
 「早くしろ小便女!」
 汚ならしい怒声にもはや反論すらせずにポーっとしながら車を降り辿々しい足取りでかをりの後を追う。マゾ決定だな。キーを抜くことすら忘れてやがる。キーは俺のポケットに納まった。
 二人が浴室に消えてから俺は外でかをりの服の泥を粗方落としてから洗濯機に放り込んだ。続いて真弓の服だ。驚いたね。ジャージ上下に靴下、白いTシャツ。そして下着は上下揃いの総レース、色は真紅ときたもんだ。まるで娼婦だ。どうりで暑い中ジャージの前をしっかり締めてたわけだ。白シャツから透けるブラを想像しながら密かに興奮してたのだろう。経血が付いてないナプキンは愛液対策かな。本来ならこんな下着はネットに入れるのだろうがそんな気の利いた物はない。失敗してダメになったらノーブラノーパンで帰ればいい。その方がご褒美だろう。洗濯機の起動音に真弓が息を飲む気配がしたが今は無視だ。
 
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