この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
楽しい田舎暮らし
第2章 梅雨明け
俺が越してきて半年。空梅雨と言いながらもそれなりに雨も降り朝夕のカエルの合唱にも慣れてきたころ気象庁から梅雨明け宣言がでた。水が張られた水田には青々とした稲がびっしりと植えられて風にそよいでいる。本格的な夏が来るまでもう少し間がある。窓を開け放ち外気を入れていると賑やかな子供達の声が聞こえてくる。どうやら下校時間のようだ。前にも言ったがこの村には小さいながらも小学校がある。村長曰く児童数20余名で教員は校長と低学年、中学年、高学年の担任各一人の計四人だそうだ。伊佐奈村で二番目に雇用人員の多い施設らしい。因みに一番は村役場の五人。村長、副村長(村長婦人)、会計士、その他二人の大組織だ。
さて、子供の声も聞こえなくなり涼しい風が渡って来だしたので散歩に出ることにした。散歩コースは裏山だ。我が家の真北に在る小山だがこれも俺が相続した私有地だ。爺様も散歩が趣味だったらしく結構しっかりした遊歩道が整備されていて頂上には展望台まで在るが村道から入る所にはバリケードがしてあり『私有地。立ち入り禁止』となっている。爺様はかなりワンマンで自分だけが良ければいいという人だったそうだ。俺もあまり人付き合いが良い方ではないのでそのままにしてある。
さて、子供の声も聞こえなくなり涼しい風が渡って来だしたので散歩に出ることにした。散歩コースは裏山だ。我が家の真北に在る小山だがこれも俺が相続した私有地だ。爺様も散歩が趣味だったらしく結構しっかりした遊歩道が整備されていて頂上には展望台まで在るが村道から入る所にはバリケードがしてあり『私有地。立ち入り禁止』となっている。爺様はかなりワンマンで自分だけが良ければいいという人だったそうだ。俺もあまり人付き合いが良い方ではないのでそのままにしてある。