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ブレインウォッシャー
第2章 新生活
 俺は押し付けられた名刺を取り出した。まさかベルサイユ宮殿の住所は書いてないだろうが、あの女が何者か気になる。「株式会社ETERNAL。代表取締役社長 若月嘉代子」社長?どう見ても二十歳そこそこ。下手したら高校生じゃないのか?しかし何処かで聞いた名のような気がする。後で友妃に訊いてみよう。
 警察には若月嘉代子の名刺の写しと拾った現金、そして善意の野次馬さんから多くの証言と映像が提出された。
 事情聴取を受け念のため病院に行くようにと指示を受けて帰路についた。
 ホテルのお抱え医から異常無しとのお墨付きを貰うが医者の方から慰謝料取れる様に適当に診断書作ろうかと提案された。流石はヤクザと繋がりがある医者だ。飯にフリカケ使うか?位の然り気無さで訊いてくる。必要になったら頼むと手を振って最上階の自室に帰る。
 出迎えに来た友妃は珍しくスカートを着用したトップレス姿だった。流石に生理用パンティ姿は晒せないようだ。俺は友妃の手で裸にバスローブといういつもの部屋着に着替えさせられながら事故の話をする。
 若月嘉代子の素性は簡単に判った。アパレル関係で高校在学中に起業した女子高生のカリスマってやつだった。年間数千万の売り上げを出しているようだ。確かに金持ちだがにわか成金にしては金の使い方と人の見下しかたが堂にいってる。 
 「祖父と父親は国会議員ですね。」
 国会議員の若月?あぁ、政府与党の重鎮で下手すれば総理すら自室に呼びつける事が出来るっていう永田町の怪老若月源一郎とその懐刀若月康介か。政治に興味のない俺でも名前は知っている。所謂上級国民。お貴族様か。どおりで言動がポリニャック婦人なわけだ。
 「気に入らないな。」
 口の中だけで呟いたつもりが友妃にははっきり聞こえたようだ。擦り寄ってくると目で指示をあおいでくる。 
 「この高慢なお嬢様を素人ご主人様達の調教の教材に出来ないかな?」
 「一般家庭の娘なら五爪龍会の力を借りたら痕跡も残さずに浚ってこれるでしょうけど。」
 若月一族の力は侮れない。それに私的な案件に五爪龍会の力を借りる気はない。俺はあくまで堅気なのだ。それにブレインウォッシャーを使えば相手がエリザベス女王であろうが拉致しようと思えば出来ない事ではない。実に簡単な仕事なのだ。だが、それでは俺の気が済まない。 
 
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