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ブレインウォッシャー
第2章 新生活
アパレル界の寵児の突然の没落。マスコミがほっておくわけがない。金と祖父の力で揉み消し握り潰してきた悪行が次々と暴かれていく。
 俺が一番驚いたのは祖父若月源一郎があっさり嘉代子を切り捨てた事だ。あの妖怪にとっては自分の政治家生命に傷を付ける者は例え目に入れても痛くない孫であっても許せないようだ。桑原桑原。
 2ヶ月もしない内にワイドショーから若月嘉代子の名前は消えていた。いつまでも一つのネタにしがみつくほどマスコミは暇ではないしスキャンダルならいくらでも転がっているのだ。若月康介が娘の為に手を回したのでは?とも思うが正直どうでもいい。
 俺としては残念だが嘉代子は警察や税務署に追われる事なく世間から姿を消した。もっとグッチョングッチヨンにやっつけてやりたかったのだが消えた者を態々探してやる程暇ではない。
 
 半年程過ぎたある日友妃が浮かぬ顔をして部屋に入ってきた。
 「ご主人様。若月嘉代子を覚えてますか?」
 茶髪のクソ女の顔を思い出すのに時間が掛かった。
 「あぁ。居たなそんなやつ。それがどうした?」
 「今度ここに来るみたいです。」
 はぁ?どういう事だ?
 
 このSM専用ホテル「スレイブの巣」は多くのSMクラブと提携を結んでいる。客とのプレイに利用してもらう他新人の教育の場として、雑誌の取材や企画のロケーションとしても使ってもらってる。
 SM専門誌my lord. はお得意様だ。その編集長から連絡があった。「M女を作り上げる(やらせ無し)」という企画の撮影をしたいらしい。被写体になる女は元々良い所のお嬢様だったが勘当されて金に困りソープに沈んだが高飛車な性格で客が付かずクビ。そんな性格でも出来るのではと女王様を希望してSMクラブに在籍する。勘違いしている人が多いが「SMクラブの女王様」はサービス業だ。独りよがりの性癖ぶつけるだけで成り立つ仕事ではない。十日もしない内に客が寄り付かなくなったが自分のせいとは爪の先程思ってない。
ここで、SMクラブのオーナーが思い付いたのが「高飛車お嬢様の心を粉微塵に砕き最底辺のM女に仕上げて捨てる。」という企画だった。これに飛び付いたのがmy lord. だ。
 「おい、まさかと思うが。」
 「はい。高飛車お嬢様は若月嘉代子です。」
 友妃は企画書に添付された顔写真を差し出す。
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