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ブレインウォッシャー
第2章 新生活
 俺の声に逆らうという選択肢はなかったようだ。ボンテージスーツに手をかける嘉代子の頬にまたビンタがとぶ。
 「何故服を脱ごうとする。」
 服を脱げと命じられたから服を脱ごうとすれば何故脱ぐのかと叱責され叩かれる。理不尽だ。
 暴君の暴力に理屈を求めるのがそもそも間違っているのだ。どうすればいいのか判らずに動かなければまたビンタだ。嘉代子がビンタから逃げるのには方法は二つ。
 まず一つ目は、一か八か逃げ出す。これはお薦めしない。部屋の鍵はマスター権限で施錠してあり俺と友妃だけが持っているカードキーが無ければ内からも開けれない。そして、ここは八階だ。窓からの脱出は不可能だ。いや、あの世へなら逃げれるがそれでは意味がないだろう。
 そしてもう一つの方法に嘉代子も気付いたようだ。床に平伏して俺の足にすがり付く。
 「ほねはふぁいひふぁふ。ふぉたふへふははひ」
 聞き取り辛いがどうやら「お願いします。お助け下さい」と言ってるようだ。
 「殴られたくなかったら服を脱げ!」
 下された命令に従いボンテージスーツを脱ごうととしまたビンタを食らう。誉めるのが早すぎたようだ。やはりこいつはバカだ。同じしくじりを一分前にしたばかりだろう。仕方がないな。
 「誰が勝手に脱いでいいと言った?お前が無断でしていいのは呼吸だけだ!」
 平伏している背中に備品の乗馬鞭を振り下ろす。ピシー!と鋭い音と共に「ギャー!」とお嬢様らしからぬ悲鳴が上がる。  
 「ほふふしふらはひ」うぅ~ん。面倒臭いな。頬を腫らした嘉代子の言葉は『』で翻訳しておこう。
 『お許し下さい。服を脱がせていただきます。』
 許可を願いこれでいいのかと俺を伺い見る嘉代子を冷たく突き放す。
 「ダメだ!」
 また叩かれる。怯え震える嘉代子の髪を掴み顔を上げさせるとニッコリ笑って言葉をかける。
 「俺が脱がせてやろう。立て!」
 本人としては天使の微笑みのつもりだったのだが嘉代子には悪魔の嘲笑に見えたようだ。バネ仕掛けの人形みたいに跳ね起きると
 『服を脱がせて下さい。お願いします。』
 鞭が太股に飛ぶ。
 「言葉が足りない。」
 叱責になんとか言葉を絞り出そうとするがない袖は振れないのだ。はぁ~。ここからかよ。
 「復唱しろ!ご主人様。」
 『ご、ご主人様。』
 ほう、復唱なんて言葉知ってたんだ。腹の中で馬鹿にしながら台詞を教える。
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