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ブレインウォッシャー
第2章 新生活
 「ベス」と呼ばれたら犬として「嘉代子」と呼ばれたら人間として返事をする。それだけの事が出来るようになるのにどれだけ時間が掛かるんだ?苛立ち紛れに蹴飛ばすと仰向けにひっくり返るが直ぐに平伏して『お許し下さい。』と繰り返す。
 それを見下しながら全裸になって俺は嘉代子の前に胡座を組んで座る。こんな女相手でも息子は元気一杯だ。我ながら呆れる性欲の強さだ。折角の肉の凶器も額を床に擦り付けている嘉代子には見えていない。
 「嘉代子。お前にとって俺はなんだ?」
 『嘉代子の大切なご主人様です。』
 「俺にとってお前は何だ?」
 『嘉代子はご主人様の奴隷です。』
 俺は嘉代子の髪を鷲掴みにして頭を上げさせるととビンタする。目を反らす事を許さず睨み付けると嘉代子の顔に怯えがはしる。
 「思い上がるな。お前ごときに俺の奴隷が務まるか!お前は俺のストレスと性欲の捌け口。ただの便器女。そうだな、便女だ。」
 『嘉代子はご主人様の便女です。口でもオマンコでもアナルでもお好きにお使い下さい。』
 口上を述べながらも俺のチンポをチラ見する。
 「何を見ている?」
 『いえ、何も。』
 頬をビンタが襲うのはもう何回目だろう。
 『ご主人様の素敵なおチンポをみてました。』
 最初から素直に言えば痛い目にあわなくてすむのに。いや、逆か?お仕置きを受けたくてわざと逆らってるのか?
 「どうやらお前は便女にすらなれない欠陥品みたいだな。編集長。次の獣姦の企画なんだっけ?」
 カメラを操作しながら編集長はニタッと粘っこい笑みを浮かべる。
 「犬、豚、馬とやりましたからね。バクのは1mあるって聞きますけど。探すのが大変ですしね。」
 頭の上で交わされるおぞましい会話に嘉代子の顔面は真っ青になり俺の脚にすがり付いてくる。
 『ご主人様。嘉代子は便女として一生懸命ご主人様にお使えします。ですから棄てないで下さい。お願いします。』
 「マンマン!」
 今度は突然の命令にも瞬時に応え教えた通りのポーズをとる。俺は出された舌を左手で引っ張る。
 「嘘と言い逃れしか言えない舌なんて必要ないよな。」
 嘉代子の目の前で先程ボンテージを切り裂いた大型の鋏を振って見せつけると硬い革をも切断する凶悪な顎を開き舌を乗せる。舌に感じる冷たさと鉄の味。嘘つきは閻魔様に舌を抜かれるそうだがその手間を省いてさしあげよう。
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