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わたしを見ないで
第3章 まさかの再会
 わたしは再び泣きそうになりながら意を決して、


「わかった…先生、先にシャワー浴びてきてくれる?」


 と、先生を浴室に促した。
 ここまできたら覚悟を決めて、先生の望みを叶えて帰ってもらうしかない。
 仕返ししようなんて考えたのが間違いだった。


 先生に手を差し出してTシャツを受け取り、きちんと畳んで椅子の上に置く。
 脱ぎ捨てられたジャージパンツを拾おうとして…
 阻まれた。

   
 見れば先生がわたしの腕を掴んでる。
 あったかい手だった。
 思わず身構えたわたしに、先生はまたもや無表情で言った。



「客と別行動しないほうがいいよ。
 あとで君が1人でシャワー浴びてる間にカメラを仕込まれたり、スマホの中をいじられたらどうするの?財布の中身を抜かれる可能性だってあるよ」



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