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わたしを見ないで
第3章 まさかの再会
「あと何分?」
わたしの隣にドサッと横たわった先生がため息をつ付きながらわたしに尋ねた。
割れ目の奥から先生の出したモノがドロドロ流れ出てくるけど…拭く気力がない。
「先生って最低な人だね」
そう言ったわたしを、先生は横目で笑った。
「あ…そうか、なるほどね」
「…なにが?」
「いや、やっと思い出したよ」
ふと見ると、先生がゴロ寝でTVを観るときの体勢でわたしのほうに横向きでねそべり、頭を手で支えてニヤニヤわたしの顔を見ていた。
「XX年卒の、3年5組の西原優里花。
ラグビー部の春山に片思いしてた、
バトミントン部の西原。
そうだろ?」
その時、タイマーがピピピヒと鳴った。
先生は起き上がり、大きく伸びをして……
「さっきの言葉は訂正するよ。
春山が君のことを影でブスに告白されたって笑ってたのをたまたま聞いて、おれは西原優里花を可愛いと思うのにって一度だけ思ったことがあったよ。
…そうだったそうだった。
君はお姉さんとは正反対で、自分に自信がないから押しに弱くて、だから君の気持ちを知ってる春山に分かってて遊ばれてたんだ」
先生はそう言うと…
「そんな芯のない君のことが、おれは大嫌いだったんだ。やっと思い出したよ、“みるくちゃん”?」
やっぱり人をバカにしたような陰険な目で、わたしを笑ったのだった。
わたしの隣にドサッと横たわった先生がため息をつ付きながらわたしに尋ねた。
割れ目の奥から先生の出したモノがドロドロ流れ出てくるけど…拭く気力がない。
「先生って最低な人だね」
そう言ったわたしを、先生は横目で笑った。
「あ…そうか、なるほどね」
「…なにが?」
「いや、やっと思い出したよ」
ふと見ると、先生がゴロ寝でTVを観るときの体勢でわたしのほうに横向きでねそべり、頭を手で支えてニヤニヤわたしの顔を見ていた。
「XX年卒の、3年5組の西原優里花。
ラグビー部の春山に片思いしてた、
バトミントン部の西原。
そうだろ?」
その時、タイマーがピピピヒと鳴った。
先生は起き上がり、大きく伸びをして……
「さっきの言葉は訂正するよ。
春山が君のことを影でブスに告白されたって笑ってたのをたまたま聞いて、おれは西原優里花を可愛いと思うのにって一度だけ思ったことがあったよ。
…そうだったそうだった。
君はお姉さんとは正反対で、自分に自信がないから押しに弱くて、だから君の気持ちを知ってる春山に分かってて遊ばれてたんだ」
先生はそう言うと…
「そんな芯のない君のことが、おれは大嫌いだったんだ。やっと思い出したよ、“みるくちゃん”?」
やっぱり人をバカにしたような陰険な目で、わたしを笑ったのだった。