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わたしを見ないで
第4章 指名返し
 インコールのあと、わたしはタイマーを握ったままベッドに倒れ込んだ。
 とにかく疲れた。
 ううん、大嫌いな八田先生の顔を見たらホッとしてしまったのかも知れない。
 目を閉じて考えても、今日1日どんな客を相手したのか思い出せない。
 

「おれシャワー浴びるから」
 

 今日は前回とは真逆で、先生はシャワーを浴びようとしている。仕事帰りだからだろう。
 足元に先生の逞しい背中が見えた。


「ねー?先生は明日仕事なの?」


 60分だから45分でタイマーをセットした。
 先生は全裸でため息をついて、


「物覚えが悪いね。その“先生”ってのやめてって言ったろ」


 そう言い捨て…浴室のドアをガチャンと締めてしまった。
 ベッドの横のサイドテーブルに煙草とライターとスマホと車の鍵と…黒い二つ折りの財布が置いてある。
 ハーフパンツのポケットから出したものだろう。

 こないだはわたしに注意したくせに、先生はわたしがお金を盗んだりスマホの中を見たりしないか心配にならないのだろうか?

 わたしは起き上がりベッドボードにタイマーを置いて、服を脱いだ。
 どうせ今日は先生で終わりだから。
 服はすべて畳まずにサイドテーブルの椅子に放り投げた。ブラジャーや下着はベッドボードに丸めておいた。
 デビュー当日から7連勤目…やっと明日は休みだ。


 今日1日で10回以上シャワーを浴びて石鹸で洗った清潔で不潔な身体をベッドに横たわらせ、ウトウトしながら先生を待つ。
 しばらくして浴室のドアが開き、部屋の中にムワッと湿気が広がった。
 足音が近づいてきて、ベッドの端が大きく軋む。





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