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月の姫~夢占(ゆめうら)の花嫁~
第48章 永遠
明華は宜佑を真正面から見た。
「今の皇帝陛下だけではなく、歴史を紐解けば過去にも先例があった話だと聞いています。その度に、朝鮮は皇帝陛下が突きつけた難題に逆らうすべもなく、泣く泣く娘を差し出してきました」
「つまりは、我が国の皇帝に非があると?」
「少なくとも、私はそのように思います。宜佑さまが朝鮮を恨まれるのは逆恨みと同じです。母君さまのご不幸を嘆かれる息子としてお気持ちは理解できますが、恨むなら我が国ではなく皇帝陛下を恨むべきです。宜佑さまもそろそろ大人におなりあそばすべきではありませんか」
「今の皇帝陛下だけではなく、歴史を紐解けば過去にも先例があった話だと聞いています。その度に、朝鮮は皇帝陛下が突きつけた難題に逆らうすべもなく、泣く泣く娘を差し出してきました」
「つまりは、我が国の皇帝に非があると?」
「少なくとも、私はそのように思います。宜佑さまが朝鮮を恨まれるのは逆恨みと同じです。母君さまのご不幸を嘆かれる息子としてお気持ちは理解できますが、恨むなら我が国ではなく皇帝陛下を恨むべきです。宜佑さまもそろそろ大人におなりあそばすべきではありませんか」