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月の姫~夢占(ゆめうら)の花嫁~
第48章 永遠
もしかしたら、祖国を旅立ち清の後宮に入った朝鮮の少女は、遠い異国でささやかな幸せを得ていたのかもしれない。
宜佑が言うように、その人にとって何が幸せなのかは当人にしか判らない。誰かにとっての幸せが別の人には不幸でしかないこともあるのだ。その逆もまたしかりということだろう。
宜佑が笑って言った。
「俺の言いたいことは、もう判っただろう? 母親の出自は、子にとって大切なものだ。そなたが本気で子を守りたいと願うなら、何が子にとって一番幸せかをよくよく考えてみろ」
宜佑が言うように、その人にとって何が幸せなのかは当人にしか判らない。誰かにとっての幸せが別の人には不幸でしかないこともあるのだ。その逆もまたしかりということだろう。
宜佑が笑って言った。
「俺の言いたいことは、もう判っただろう? 母親の出自は、子にとって大切なものだ。そなたが本気で子を守りたいと願うなら、何が子にとって一番幸せかをよくよく考えてみろ」