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地味子が官能小説を書いたら
第12章 プロローグ
翌朝、私たちは一緒に登校した。
「ねえ、花音ちゃん、学校の中だし……腕を組むのは恥ずかしい……かな」
「良いじゃない、文剛君と離れたくないんだもん、それとも、わたしが彼女だってバレたら困るの?」
「あ、いや、そんなことないけど……あはは」
本当は、まだ下半身に違和感があって、文剛に掴まっていないと変な歩き方になるのだ。
「あ、ミリン~」少し前を歩く美鈴を見つけて、声をかける。
「カノン……ふ~ん、昨日と同じ服」と言って、美鈴はニヤリと笑った。
「あの、蜂矢さん、昨日は色々とごめん」
「まあ、わたしも早川”君”のこと殴っちゃったし、お詫びという事でチャラにしよ」
そう言うと、美鈴は私の方に回り込み、耳元で囁いてきた。
「ねえ、シたんでしょ? 歩き方が変よ ウフフ」
私は、耳まで真っ赤になってしまう。
「あとで感想を聞かせてね」
「8号館よね、イチャついていると遅れるよ、お二人さん~」
前を行く美鈴に私たちも続く。
「ねえ、わたし、文剛君が桐谷先輩と付き合ってるんじゃないかって思った時、ショック死しそうになったの」
「もし、わたしが死んでたら、わたしはミニヨンだよ」
「それって……」
「だから、わたしのためのハッピーエンドの物語を描いて」
「うん、描くよ、きっと、すごーく長い物語になると思う」
「うん、お願い、いっぱい長くして」
「でも、その前に……」
「ちょっと、しゃがんで」
そう言って、私は背伸びして文剛のほっぺにキスをした。
わたしたちの物語は、まだプロローグが終わったばかりだ……
----- 終 -----
「ねえ、花音ちゃん、学校の中だし……腕を組むのは恥ずかしい……かな」
「良いじゃない、文剛君と離れたくないんだもん、それとも、わたしが彼女だってバレたら困るの?」
「あ、いや、そんなことないけど……あはは」
本当は、まだ下半身に違和感があって、文剛に掴まっていないと変な歩き方になるのだ。
「あ、ミリン~」少し前を歩く美鈴を見つけて、声をかける。
「カノン……ふ~ん、昨日と同じ服」と言って、美鈴はニヤリと笑った。
「あの、蜂矢さん、昨日は色々とごめん」
「まあ、わたしも早川”君”のこと殴っちゃったし、お詫びという事でチャラにしよ」
そう言うと、美鈴は私の方に回り込み、耳元で囁いてきた。
「ねえ、シたんでしょ? 歩き方が変よ ウフフ」
私は、耳まで真っ赤になってしまう。
「あとで感想を聞かせてね」
「8号館よね、イチャついていると遅れるよ、お二人さん~」
前を行く美鈴に私たちも続く。
「ねえ、わたし、文剛君が桐谷先輩と付き合ってるんじゃないかって思った時、ショック死しそうになったの」
「もし、わたしが死んでたら、わたしはミニヨンだよ」
「それって……」
「だから、わたしのためのハッピーエンドの物語を描いて」
「うん、描くよ、きっと、すごーく長い物語になると思う」
「うん、お願い、いっぱい長くして」
「でも、その前に……」
「ちょっと、しゃがんで」
そう言って、私は背伸びして文剛のほっぺにキスをした。
わたしたちの物語は、まだプロローグが終わったばかりだ……
----- 終 -----