この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
地味子が官能小説を書いたら
第2章 こんな気持ち
男優が射精した後の情景を思い出し、私はまた胸が苦しくなる。

「二人が抱き合って、愛おしそうにしてたけど、あれも演技なのかな?」

「確かに、演技にしては本当の恋人みたいだったし、真に迫っている感はあったよね」

「と言っても、僕にも実際のところ分からないんだけど、観ているぶんには演技以上のものを感じたかな」

「女優さん、すごく幸せそうな表情だった……あれは気持ち良かったから?」

「それとも、本当は男優さんの事が好きだったとか……ああ、どうなんだろう?」

私の不安定さが、どんどん増していく。

もし、私が文剛に触られたら、どんな気持ちなのだろうか、少なくとも嫌という気はしないだろう。しかし、気持ち良いと感じることができるのだろうか。

(気持ち良いって、どんな感覚なのだろう?)

ぐるぐると思考が回る中、私は、自分でも信じられないようなことを口に出していた。

「ねえ、早川君、わたしの……その……アソコを触ってみて」


「?」


文剛はキョトンとしたで顔をして私を見つめる。

「直接は恥ずかしいから、下着のうえからでも」

(あわわ、何てこと言ってんのよ、わたし!)何とか心の中の私が引き留めようとするが、完全に私のブレーキは壊れている。


「ええええーーーー」


さっきまで、キョトンとしていた文剛は、大きな叫び声を出すと後ろにひっくり返り、ソファーから転げ落ちた。


そして、ドスン、と大きな音がした。

その音に、私も我に返る。



「ご、ごめんなさい。ああーー、わたし、なに言ってるんだろう、どうかしてる」


「あはは、からかわないでよ~、綾瀬さん、ビックリしたよ」


「なんだか、分からなくなって、それで、気持ち良いって、どうなんだろうとか、考えてたら、変な事口走っちゃった」

てへへ、と照れ笑いで誤魔化す。


でも、やはり深刻だ。とても上手く書けそうな気がしない。

「綾瀬さん、考え過ぎだよ」

「とりあえず、ストーリーができているんなら、どんどん書き進んでみたら」

確かに、文剛のいう事は一理ある。迷って答えが出るならまだしも、停滞していては時間だけが過ぎてしまう。


「そうだ!」突然、文剛が大きな声を出す。

「え、どうしたの?」

「僕も、そのコンクールに出品してみるよ」



「え?」




/130ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ