この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
化け物
第1章 化け物
「もうつかれた」




 お父さんに引き取られ病院から帰宅した聡に、お母さんは背を丸めたまま力なくそう言った。



 聡が自分の首に包丁を突き立てたのは、少年院から退院してきた日の晩のことだった。
 だから、聡が我が家に帰宅したのは2週間ぶりということになる。首に巻かれた包帯が痛々しい。



 聡は死ぬことが出来なかった。   
 赦されなかったのだ。



 お父さんは、虚ろな目をして俯いている聡の肩をしっかり抱きながら、


「何を言っている。そもそもお前が悪いんだ。
 この子があんなことをしないよう、しっかり見張っていてくれなきゃいけなかったのに」



 お母さんに責任転換して心を守ろうと努力していた。

 



 聡は生まれつき、化け物だったのだろうか。
 それとも、いつの間にか化け物になってしまったんだろうか。
 




/18ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ