この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
† 姫と剣 †
第5章 来賓



手合わせが始まる。


華麗な2人の立ち回りに、剣が交わる。


そんな2人の姿に、シャロンとマヤは呆れた様子で見守る。




「これが……2人の会話なのかもね」



「そう…みたいですね……」




理解出来ないとばかりのシャロンのため息に、マヤはそういえば、と言葉を続ける。





「シャロン様は剣技などなさらないですね」



「しないわよ。怪我したくないし」




あっさりとしたシャロンの返事に、マヤは姉妹でこうも違うものか、とぼんやりと考える。




「お姉さまは昔から、『自分の身は自分で守らなくちゃ』ってそればっかり。今となっちゃあんなに強い騎士が側についているっていうのに」



「そう、ですよね…」




未だに剣を交えるルシアとリューイを見ながら、マヤはコクリと頷く。


ルシアは昔から、『自分の身は自分で守る』が口癖だった。



特には、何かに取り憑かれたように剣を振り……



まるで何かを恐れているようにすら、見える時もあった。




カンっ!と音を鳴らして2人の木剣が交差する。




その合間、ルシアはリューイに「ねえ」と声をかけた。




「……………」



「あの日あなたを、いや、私を襲った敵について何か見当はついている?」



ルシアの言葉に、少しだけ目を見開いたリューイは、剣を弾いてさらに上から振り下ろす。


柔い力の剣。


もちろんルシアはそれを受ける。


/315ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ