この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
† 姫と剣 †
第6章 アノア王国



「もうよろしいですか? ルシア姫はただでさえ長旅で疲れているのです」



「だ…大丈夫ですよロイ王子」



ルシアが気を遣ってそういうと、ウィルはニコニコと笑う。




「私、ローハーグから参りました、ルシア=ウェルズ=ローハーグと申します。この度は国王とロイ王子にお招きいただき、このアノア王国で1週間程度───」



「───そんなにかしこまらなくて大丈夫だよ、ルシア姫」




話を阻まれて、ルシアは、はぁと気の抜けた返事をする。



その脇で痺れを切らしたロイは、指を鳴らし使いを呼ぶ。





「ルシア姫をお部屋へ案内してくれ」



「えー? もう行っちゃうのー? そっかー。じゃあまたお話しましょうね、ルシア姫」




ウィルの言葉に、ルシアは軽く頭を下げて使いの者についていく。



ようやく兄とルシアを引き離すことに成功したロイは、ホッと息を吐く。



そしてキツくウィルのことを見るがウィルはお構いなしでロイの肩を抱いた。




「噂通り美しい姫だね」


「………………」


「ロイが手に入れたがるのも納得だよ」


「……変な気を起こされませぬよう」


「ふっ……それはどうかな」




ウィルの挑発的な態度に、ロイはウィルの腕を振り解いてウィルの胸ぐらを掴んだ。




「ルシア姫に手を出したらっ……」


「……なに? 殺す??」


「ええ」


「ふふ、ロイは怖いなぁ」




2人の間に割って入ったイーサは、ウィルの胸ぐらを掴むロイの手を剥がした。


/315ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ