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† 姫と剣 †
第1章 お忍び


ルシアは、先程のリューイがしたように、そのまま仰向けに寝転んだ。



「はあーーーいい気持ちーー」


「お前…名前は」



リューイの問い掛けに、ドキリと心臓が鳴る。



「私……? 私は、えっと…ル」



ここで、本当の名前を言わない方がいいかもしれない。

咄嗟の判断に、ルシアは顔を引き攣らせる。



「ル………ルビー。」


「ルビー……?」


「ええ。あ、あなたは……? リューイ…、だったかしら」



ルシアがすぐに話を変えると、リューイはあぁ、と返事をした。



「……みんなからの信頼が厚いのね」



リューイが現れた時の、みんなの瞳の輝きが忘れられない。

特に少年の見せた憧れの眼差しは本物だった。



「あなたは……兵士…?」


「まぁそんなところだ」



そっけないリューイに、ルシアはへぇ…と返す。


自分も聞かれたらどうしよう……


そんなことを気にしながら、あれこれと自身の設定を考えていたが、一向にリューイが声を発しないので、ルシアは良かったような悲しいような気持ちが入り混じった。



「日が傾いてきた」



そうね、と言いながら、ルシアは起き上がり、あっ!と声を上げた。


そういえば、マヤを置いてきてしまった。


今頃パニックを起こしてるに違いないと思ったルシアは立ち上がって、リューイを見る。

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