この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
† 姫と剣 †
第6章 アノア王国



昨日会った、第一王子のイーサと第二王子のウィル…



そして今目の前にいる、エマとリタ…



ルシアは脳内でロイを含む5人の姿を思い浮かべる。



紛うことなき華麗なる兄妹……だ。




「すみません、ルシア姫…こちらは妹のエマとリタです。ほら、挨拶しろ」



「「こんにちは」」




そっくりな容姿にピッタリと声を揃える2人は問わずとも、双子であることが分かる。




「あ、こんにちは…私、ローハーグから来ました、ルシアと申します」



少女相手に丁寧に頭を下げるルシアに、エマとリタは顔を見合わせる。



そして、再び同時にロイの方を向いて目を輝かせた。




「ついにロイお兄様がご結婚なさるって聞いてびっくりしたけど」



「まるでティーファ様のような素敵なお方ね!」



「ロイお兄様とお似合いだわ!」



「私たち、こんなお姉様が欲しかったの! ね、エマ!」





うんと、リタが頷くと、今度2人はルシアの方を向いてそれぞれがルシアの左右の手を握る。


再びロイが静止する間もないまま、2人はまたノンストップで話し続ける。




「ロイお兄様は、3人のお兄様の中で1番優しいの」



「だからルシアお姉様もきっと幸せになれますわ!」



「そうそう、それにロイお兄様はまだご結婚もされていないし、ね!」




気の早い『お姉様』という呼称を訂正しようにも、勢いが止まらずに話す間がなくルシアは困り果てる。


そしてルシアの手は握ったまま、エマとリタはロイの方を見た。



/315ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ