この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
† 姫と剣 †
第6章 アノア王国


「落ち着いて、剣士さん」



ジリジリと近付いてくるリューイに、ウィルは両手をひらひらさせる。


この状況でまだ戯けたような態度を見せるウィルにリューイは躊躇いなく剣を向けて睨みを飛ばした。




「どういうつもりだ」


「姫と話したかっただけだよ」


「ふざけるな」




「ホントホント」と言いながら笑ったウィルは、背後のルシアにまた視線を送る。




「だけど、話しているうちに、姫があまりに魅惑的だったから…。すんごいいい体なんだもん。ほら、君も男だったら分かるでしょ?」



ウィルの言葉にリューイがカッと目を見開く。




「リューイっ……待って」




ただならぬ雰囲気を纏うリューイの名をルシアが呼ぶ。



このままでは、ウィルを斬りかねない。



他国の地でその国の王子に傷を負わすなど、あってはならない事だ。



リューイもそれは分かっている。



しかし、この事態をどう収束させるべきか……


怒りで頭がうまく回らない────


そんな最中、またドタドタと足音が鳴り響いて、勢いよく小屋の中に人が入ってきた。




「ルシア姫っ………」




息を切らして現れたロイの黒髪が靡く。


布に包まりながら、床にへたれ込むルシアと、ヘラヘラとしている兄にリューイが剣を突きつけている。


その様子からすぐに状況を察したロイはギリと奥歯を噛むと、リューイをよそにウィルに近寄ってその胸ぐらを掴んだ。



「おっとっと…」


「────何をした」



勢いよく壁に背中を打ち付けられて、ウィルの額に汗が流れた。


/315ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ