この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
† 姫と剣 †
第7章 決意


「とにかく……よかった…」



ははと自嘲気味にロイが笑う。


まだ気持ちがふわふわと浮ついているのは、ロイ自身も分かっていた。


これが、『嬉しい』という感情で、満たされる感情だというのなら、今まで感じていたものは嘘だったのかもしれないとさえ思う。




「こんな風になるのはあなたの前だけですよ」


「んと…それはいい意味ですか…?」


「いい意味でも悪い意味でも、です」




「う〜ん…」と唸ったルシアは、再びロイに見つめられて、言葉が詰まった。



「姫、愛しています」



思わず顔が熱くなるのを感じながら、ルシアは俯く。



「照れていらっしゃるんですか?」


「い、いや、あの…」



あまりに直球な言葉ばかりに戸惑ってしまう。


そんなルシアの様子すらも、ロイにはいじらしく見えてしまう。




「戻りましょう」



返事をしたルシアの手を引いて、ロイは来た道を戻る。


そして、ロイはリューイの傍を過ぎる際に、一瞥をくれる。



「…………悪く……思うな」


「─────」



ルシアには聞こえない小さな声で、ささやかれた一言に、リューイは表情一つ動かさなかった。



/315ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ