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† 姫と剣 †
第7章 決意




「だから……迷っているわけじゃ───きゃっ」



途端に押し倒されたルシアは、覆い被さってくるロイを見上げる。


はぁ…と再び深く吐息が降る。



「せっかくなけなしの理性を繋ぎ止めたと言うのに……」


「……─────」


「もう……戻れませんよ?」


「……は…い…っ」


「いいんですね…?」



ルシアの顔の両脇に手をつきながら、顔を近付ける。



ルシアは力強く頷く。



それを確認すると、ロイはすかさず唇を塞いで舌を絡ませた。




「んっ……はぁっ……」


「っ……ひめ…っ……」




広い部屋の中、唇が合わさる音が響いて2人の耳を刺激する。



食べられそうなほどの勢いで迫ってくるロイの勢いに、なんとかルシアはついていく。




「んっ………んんぁっ…」




ロイの手がルシアの胸元に触れる。


ぼんやりとした視界の中で、ロイの余裕ない表情が映る。


ゆっくりと、絆された胸元の紐。


体を触られるということに、どうしても体が強張ってしまうルシアは、ギュッと目を瞑る。


肩から、ずり下げるようにして服が降りていく。


ゆっくりと、じれったく、ルシアの体の曲線をなぞるように────…



覗いた白い肌に、ロイはゴクりと喉を鳴らしながら、ルシアの肩にキスを落とす。



柔い抵抗をかわしながら、下着もスルスルと外してベッドの下へと落ちいった。



広がる長い金色の髪。


恥じらいつつも、受け入れることを覚悟したルシアの姿を見下ろしながら、ロイは全身の血が沸るのを感じた。



「っ……─────」




ルシアはじっとロイに体を見られていることに耐えられずに、体を捩りながら腕で体を隠していた。



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