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† 姫と剣 †
第7章 決意
「綺麗です────」
やはり女神さながら……
その肌に触れ、自分にはないしっとりとしたしなやかな感覚に、ロイは息を漏らした。
そして、ゆっくりと、肩、鎖骨、腕……とキスを落とす。
そうしているだけで、心拍が上昇して、息苦しいとまで感じるほどに呼吸が上がる。
「ぁっ……」
口元を押さえながら、ルシアはロイの柔い刺激に声を漏らす。
経験のない感覚。
女性らしいとまで思える顔立ちのロイだが、その青い目には今、完全に男が宿っている。
この先に起こることへの漠然とした不安。
やはり、怖い──────
それでも、決めたのは自分。
何度も身体中に落とされるキスを感じながら、これがもしもリューイだったらと薄情なことを考える。
「姫…………」
あの低い声で耳元で囁かれたら。
「愛していますっ……」
いつも冷静な彼から、こんな熱い言葉が聞けたら……。
「あぁっ……そこは…っ」
力強く剣を握るあのゴツゴツとした手で触れられたら……
「姫…………ここが良いですか…?」
ルシアの胸の頂点を指で弾いたロイは、そのまま舌を伸ばしてそこをねっとりと舐め回す。
次第に声が大きくなるルシアは顔を隠すようにして腕で覆っている。
ロイにされている事、全てを、脳内でリューイに置き換えて、叶いもしない恋をごましの世界で成就させる。
次第に、ルシアの体も熱を帯び、声が大きくなっていく。
「っ…─────」
愛らしい姿から、一気に女の色香を漂わせ始めたルシアに、ロイはさらに駆り立てられる。
そして、ちょうど手におさまる程度の形の良い胸を両手で掴むと、ゆっくりと揉みながら、ロイはチラと扉を一瞥した。
「っ……あぁ…っ…はぁ……っ」
「───────…」
次第に上がっていくルシアの声。
扉の側にいれば、間違いなく聞こえているはずだ───