この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
† 姫と剣 †
第8章 刺客


適当でいて、的を得た考察をしている。




「言葉も…」



「言葉?」




リューイの発言をロイがオウム返しする。




「あぁ。あのアクセントは、ローハーグ人だ」



「なるほどね!」




ウィルが感心する中で、イーサは「つまり…」と今まで話したことをまとめる。




「ローハーグ内部に、ルシア姫の命を狙う勢力がある、ということか」


「そういうことになります」


「ちょっと、騎士さん、イーサにだけ敬語ってどういうことよ」


「ウィル、今どうでもいいことを言うな」




イーサに止められて、ウィルは唇を尖らせる。


どこまでも呑気だ。


そんなウィルを無視して話は進む。




「心当たりはあるのか」



ロイの問い掛けに、リューイは間を空けて「いや」と返事をする。




「そもそもルシア姫の命を狙う意味が分からんな……」


「王族なら、狙われるのが常だ」



イーサとロイの言葉にリューイも押し黙る。


推察の余地がない。


何より手がかりが少なすぎるのだ。




「ウィルお兄様が、あいつを生かしておけば……拷問でも何でもして吐かせることができたかもしれなかったが……」



「何言ってんのー。トドメを刺さなくてもあいつは兄上の容赦ない矢の攻撃で息絶えてたって」



「………分かっていたのなら尚更あの一刺しは必要なかったですね」



「それはしょうがないよ。むかついちゃったんだもん」



ペロリと舌を出すウィルに、ロイは頭を掻く。



そんな中でルシアが「んん」と声を漏らして目を覚まそうとしているのを見て、すかさずリューイは組んでいた腕を解いて駆け寄った。



/315ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ