この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
† 姫と剣 †
第8章 刺客



「大丈夫です」


「……よかった」




顔をくしゃりと崩して喜ぶルシアの表情に、リューイは少し顔を赤らめながら項垂れた。




「もう少し…ご自分の心配をしてください……っ」



ふふとルシアが笑う。




「あなたに言われたくない」


「………なぜですか…」


「だって、この前リューイが怪我した時は3日も寝てたのよ?」




当時のことを思い出したルシアは少しムッとした表情を見せる。




「それに比べて私は半日だし全然平気!」


「…そんなことは比べることではありません」


「そ、うかもしれないけど!」



些細なことを言い合う2人を見ながら、マヤとアマンダはクスクスと笑う。



さらにその奥で、2人の会話を聞いていたロイは、ソファーから立ち上がると、ルシアに声を掛けることなく、イーサとウィルを連れて部屋を出た。



チラと背後を見て、王子たちが部屋から出て行ったのを確認したリューイは、咳払いをすると、「とにかく」とルシアをじっと見つめる。




「今はゆっくり休んでください」



見つめ返したルシアは、ゆっくり頷いた後、リューイから視線を外してマヤとアマンダを見る。



「ごめんなさい…。しばらくリューイと2人にさせてもらえる?」



「はい、もちろんです」



2人は頭を下げると、そのまま部屋から出て行った。




/315ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ