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† 姫と剣 †
第10章 覚悟


アースの言葉の意味がわからず、ルシアは首を傾げる。



「それは……どういう…」


「…ルシア様…あなたは…本当にエステル様に瓜二つです」



切なく微笑むアースはルシアの面影にエステルを重ねる。


そして…



「シャロン様は…幼い頃のルシア様の姿に瓜二つです…」


「─────」


「エステル様はよくルシア様に花冠の作り方を教えていらっしゃいました」



ルシアは、胸の前でぎゅっと手を握った。



───────────── いつ、誰に教わったの??



知らぬ間に編めるようになっていた花冠。




「だから…ルシア様は花冠を作るのがお上手だったんですね…」



マヤも納得したようにしているのを聞いて、ルシアの胸が締め付けられる。





「私…記憶がなくて……」



ルシアの言葉に、アースは顔を歪ませる。


それも当然だ。


この前リューイに聞いた話の通りなら、アースも魔女の存在を知っているはずだ。




「私の責任です……。エステル様の護衛でありながらあのような結果にっ…」




俯くアースに、リューイは困ったようにして背中をさすっている。




「いや…あれは…俺が────…」


「リューイ…お前はまだ子どもだったんだ」




似ている。



こういう責任感の強いところも…




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