この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
† 姫と剣 †
第12章 恋慕




笑っているルシアを見て、今度はリューイが不機嫌そうにふん…と息を吐いて項垂れた。




「何を笑っているんですか……」



「だって」



「…………あまりいじめないでください」




リューイの言葉に、「違うの」と言ってルシアがマグカップを床に置いた。




「私……自分に嫉妬して馬鹿みたいだなって」


「………………」


「長い時を経て、出会うはずもなかったこの街で偶然再会して…しかも私の正体を知らずともリューイが私のことを好きになってくれたって……素敵なことだし、喜ぶことよね」




幸せそうにニコリと笑ったルシアを見て、リューイは真剣な顔をしながら、ルシアの頬をそっと触れた。




「……あの気持ちは…無意味じゃなかった」




以前はこの暖炉の前で2人は切なく苦しい気持ちに耐えていた。



もう会えなくなる。だから、今抱いている気持ちが無意味なものだと思って───…




目を瞑ったルシアの唇をリューイはゆっくりと塞ぐ。



パチパチと、薪が燃える音が2人の耳をくすぐった。




「ルシア……」




名前を呼ばれただけで、ビクりとルシアの体が震える。



この上ない幸福感で飛んでしまいそうなほど身が軽く感じた。



リューイに合わせてルシアは、少し口を開くと、リューイがはぁ…とため息のように深く息を吐いた。




「もう少し…開いて」



「んっ……はぁっ…」




言われるがままさらに口を開くと、リューイがゆっくりとルシアの口内に舌を滑り込ませて、同じくルシアの舌を絡め取った。



/315ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ