パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第12章 恋慕

いつも強くて逞しいリューイが少しかわいいとさえ思えてくる。



そして、今度はルシアがリューイの頬に触れた。




「リューイは……私の事を傷付けたり絶対しない」


「………………」


「今も…昔も……ずっとリューイは私を守ってくれてたんだから」




ルシアのニコリと笑うと、リューイは少し強引にルシアを引き寄せて力強く抱き締めた。




「っ……リューイ…？」



「………私も男です」




耳元で囁かれた言葉にドキッとルシアの胸が跳ねる。




「分かって……る」




早まる鼓動。


だけど、リューイと密着していて、自分のものなのかリューイのものなのかが分からない。


もしかしたら2人のものが合わさっているのかもしれない。




「本当に分かっていますか」



体を離したリューイは、ルシアの両肩に手を置くとそのまま真っ直ぐとルシアを見つめる。




「今、私は、もっとあなたとキスをしたいと思ってます」



「う、うん……私もそう思ってるよ」



「…………ただ、もうそれだけでは止められません」



「っ……」




返事に困ったルシアが視線をそらそうとするのをリューイは許さない。



「………もっとあなたに触れたい」



「……っ……………」



「服を脱がせて……直接その肌に触れて────…」




ルシアは顔を紅らめながら思わずギュッと目を瞑る。